埼玉猫背矯正治療院BLOG

2017.01.31

腰痛から内臓の病気まで!知らないと怖い猫背の4つの弊害

【腰痛から内臓の病気まで!知らないと怖い猫背の4つの弊害】

猫背と聞くと、たいていの人は、
「背中が丸い事」を思い浮かべますよね。

なので、例えば「腰痛」のある人は、
自分の腰の痛みと猫背は関係がない
と思っています。

ですが実際には、腰痛だけでなく
さまざまな体の不調の原因が
猫背にあることも多いのです。

以下で、猫背による弊害と
仕組みについて書いていきますので、
ご自分は大丈夫か、ご確認ください。

<猫背の4つの弊害とおこる仕組み>

1、肩こり、腰痛、背部痛など(筋・骨格系の痛み)

慢性の肩こりや腰痛、背部痛などは、
猫背が原因であることが多いです。

それは、猫背によって骨や筋肉といった
体の構造に負担がかかり続けるため
です。

・骨の変形・周辺組織の変性
背骨やろっ骨のような骨格と、
それを支える靱帯などの軟部組織の負担増加によって
骨格の変形・周辺組織の硬化などがおこります。

・負担増による筋肉の痛み
ずっと猫背の姿勢を筋肉で支えていると、
筋肉に負担がかかるため、
首や肩、腰の筋肉に疲労がたまって痛みがでます。

・使われない部分の筋力低下
猫背で常に同じ部分に負担がかかっていると、
先ほどとは逆に使われない筋肉も出てきます。

使われない筋肉は弱ってしまうので、
部分的な筋力の低下が起こります。

2、野球肘・肩、水泳肩など(スポーツ障害)

肩を大きく動かすスポーツでよく見られます。

猫背で肩が前にでた「巻き肩」や「なで肩」は、
肩や腕の可動域(動く範囲)がせまくなるので、
例えばバンザイができません。

そのような状態で繰り返し腕を大きく動かすことで、
スポーツ障害が起きます。

・水泳肩は肩の腱の炎症
クロールとバタフライで多発します。

どちらも大きく腕を動かし水をかくので、
肩甲骨と腕をつなぐ腱の負担が大きく、
ただでさえ炎症を起こしやすいです

・野球肘・肩は手投げが原因で炎症
ピッチャーは肘をあげてボールを投げるのですが、
猫背で肩の可動域がせまくなっていると、
どうしても手投げになってしまいます。

手投げのままボールを投げ続けた結果、
肩や肘の腱が炎症をおこして野球肘・肩になります

3、循環器、呼吸器、消化器、婦人科系疾患(内臓系疾患)

上記2つは、どちらかというと、
比較的猫背との関係が
イメージしやすかったと思います。

ここから後2つは外からはわかりにくい、
内臓や神経の弊害
です。

・循環器は筋肉の硬化で循環不良に
猫背の姿勢で筋・骨格系が
硬くなる事は先ほど触れました。

その結果、循環器、
つまり心臓や血管への影響も出てきます

何故なら、血管は全身の筋肉の中や
周りにもあるからです。

硬くなった筋肉は血管を圧迫して
内径を細くするため血流を悪くします。

血流が悪くなると血液を送り出す心臓にも負担がかかり、
高血圧になったり、不整脈や動脈硬化などの
循環器系の病気のもとになってくる
のです。

・呼吸器は胸がつぶれることで働きが低下
猫背で背中が丸いと胸がつぶれるので、
胸の中の肺が広がる事ができません。

その結果、呼吸が浅くなるため、
新鮮な酸素を十分に取り込むことができず、
脳や筋肉などの体の組織が酸欠になってしまうのです。

・胃下垂などの内臓下垂で消化器の働き低下
猫背で胸がつぶれ肺が圧迫されると、
その下の内臓にも圧力が伝わります。

圧力によって下方向に圧迫された内臓は、
胃下垂などの内臓下垂を起こしたり、
消化・吸収機能の低下
などをおこします。

・婦人科系疾患
女性の場合、圧迫される内臓に
男性とは違って子宮や卵巣が加わります。

子宮・卵巣の機能低下により、
生理痛、腰痛、下腹部痛、生理不順、
ホルモン分泌の低下などの症状がおきてしまいます

因みに「桃の原理」という言葉があります。
それは、
ずっと同じ向きでおかれ続けた桃の底面は、
やがて黒ずんで傷んでくる(変性する)

というものです。
内臓も同じように変性するリスクがあるので
ご注意ください!

4、脳、自律神経への影響(神経系疾患)

・自律神経の中枢は脳にある
自律神経は、私たちが意識しなくても
体を正常な状態に保ってくれる働きがあります。

その自律神経の中枢は、
「間脳」と言って後頭部にあります

猫背で顔が前に出てくると
後頭部と首のつなぎ目も
キツイ角度になり負担がかかります。

その結果、「間脳」にも負担がかかって、
自律神経の働きが乱れます。

・自律神経の幹は背骨のわき
一方、自律神経の幹となる部分は
背骨(脊柱)のすぐわきにあります。

そのため、猫背で背骨のカーブが増したり、
硬くなっても自律神経が影響されて
働きが乱れます

・しびれや麻痺のような神経障害のリスクも!
私たちの背骨は1個の骨ではなく、
30個近い骨が縦一列に並んでできています。

その一つ一つの背骨に間に
椎間板」という軟骨が挟まれているため、
体を前や後ろに傾けたり、
捻ったりできるようになっているのです。

さらに背骨の後ろには「脊髄」という
中枢神経が通っています。
この神経の働きで体をコントロールして、
私たちは日々活動しています。

ですが、ずっと猫背でいると、
椎間板が圧迫され続けます。

圧迫が続いた結果、椎間板が後ろに飛び出し、
神経を圧迫して痺れや麻痺が出てしまうのです。
「椎間板ヘルニア」の神経根障害といいます

<まっすぐを知って猫背を矯正しましょう!>

猫背によって、4つの弊害が出る訳ですから、
猫背を矯正すれば根本原因が解決されます!

逆に、もし、猫背をそのままにして
「肩こり」のような症状を
マッサージしたとしたらどうでしょうか?

おそらくその時はこりがスッキリして、
気持ちよくなりますよね。

ですが、しばらくするとまた「肩こり」が再発する筈です。
その理由は、「猫背がそのまま」だからです

1、先ず「まっすぐ」を知りましょう
猫背を矯正する」といっても、
多くの人はそれがどんなものか
わからないのではないかと思います。

実は、人はもともと正常な人でも
右に2度傾いているものなのです

(右利きの人が右手を使い過ぎると
 さらに傾きが増します)

なので、まず全身をうつす鏡で
自分の姿勢を見てまっすぐに立つようにしましょう!

横向き・正面向きで鏡を見ながら、
頭(顔)の中心と体の中心を一直線に
縦の線で結ぶように立ってください

2、鏡を見るたびに「まっすぐ」をチェックし維持
外出先のデパート、駅ビルなどでも
鏡を見るたびに自分の姿勢をチェックしてください。

また、ふだん体の右側ばかり使っている人は、
左側も使うようにして両側のバランスをとりましょう

右肩に鞄をかけていたら、左にかけるとか、
右の奥歯でご飯をかんでいたら、
左の奥歯で噛むようにするとか、です。

最初はぎごちないと思いますが、
こういうのも繰り返すうちに慣れてきます

そうして、「まっすぐ」で、
左右のバランスが良い体を維持してください。

3.世の中の「猫背の矯正方法」には注意が必要!

上記で「一番シンプルな矯正方法」をご紹介しました。
ですが、世の中には他にも色々な方法があります。

それらを試すのも良いのですが、
実はリスクもあるので書いておきます。

・姿勢矯正グッズだけでは難しい
猫背矯正ベルトなどや下着は
通販でバカ売れしていますね。

ただ、猫背のクセが強い人にとって、
ベルトは拘束具となって苦痛なだけです

まず、猫背矯正やストレッチで
体をまっすぐにしてから、
姿勢維持の目的で使う事をおススメします

・筋力トレーニングだけでは直らない
猫背をなおさないまま、筋トレをすると
猫背の上に筋肉がのって、(猫背は)悪化します

まっすぐな姿勢になる、もしくは
まっすぐを知ってから適切にやりましょう。

・マッサージはそこそこの効果
猫背でガチガチにかたまった筋肉をほぐすのは、
一時的には姿勢をよくする効果はあります

ですが、やはり「まっすぐ」を知らないと
やがて猫背にもどり、各症状も再発します。

・整体院・整骨院で猫背矯正を受ける
一番確実でしょう

なぜなら、「まっすぐ」を教えてくれて、
固まった体を矯正してくれて、
維持する方法もアドバイスしてくれるからです。

中には姿勢矯正グッズの取り扱っていて、
正しい使い方を指導してくれる所もあります。

<まとめ>

猫背は見た目が悪いだけではありません。
体に大きな4つの弊害があります。

もし長年の体の不調があって、
いくら治療してもよくならなかったら、
猫背を疑ってみてください。

なぜなら肩こり・腰痛だけでなく、
スポーツや内臓系の病気も
猫背が原因の可能性があるからです

猫背を矯正するには、まず、
鏡で自分の「まっすぐ」な姿勢を知りましょう。

自分でどこが「まっすぐ」か分からなければ、
普段から気を付けようがないからです。

そうしてまっすぐが分かったら、
自分にあった方法で矯正しましょう!

因みに当院も猫背矯正に特化していて、
無料の姿勢チェックも行っております。

姿勢チェックで「まっすぐな姿勢」をお教えした後、
猫背矯正の施術で姿勢をまっすぐにし、
ご自宅で行うセルフケア体操の指導もいたします。

※人によっては「矯正って”ゴキッ”とか痛い事するんじゃないの?
と不安に思われる方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、当院で行っている手技は大変ソフトですので、
受けていて気持ちよく、思わず”うとうと”と眠くなってしまうほどです

また、姿勢を維持するためのセルフケア体操も、
短くて簡単な上にやっていてとても気持ちが良いものです

どうぞご安心の上、お気軽にお問合せください。

詳しくはこちらまで

埼玉県川口市の接骨院 元郷名倉堂
「治療家に猫背矯正の講師もしている猫背矯正マイスター」 
 院長 森永悠介